拡大するTypeBeat(タイプ・ビート)文化、その理由と具体的な活用

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outube上に『Type beats』というタイトルの動画を見かける機会は最近多くなってきましたよね。今回はそのタイプビートの話です。今回は、寡聞ではありますが、実際にタイプビートを利用している自分の視点で、タイプビートについての活用方法を話していこうかなと思います。

まずはじめに、タイプビート(タイプビーツ)とは何かという話です。定義的な疑問についてお答えしましょう。

タイプビートとは?

タイプビートとは「〇〇っぽいビート」という意味です。

例えば「Drake Type Beat」とは「Drakeっぽいビート」という意味です。
もしも、Chance The Rapperがラップしそうなトラックが欲しい場合は「Chance The Rapper Type Beat」とYouTubeで検索してビートを探すわけです。アーティスト名以外にも、楽曲名に絞って「This Is America」っぽいトラックを探したければ「This Is America Type Beat」と検索すればいいのです。[引用:https://mcknsy.wordpress.com/2019/01/29/type-beat-explained-in-japanese/ ]

このようにビートを探しているラッパーが検索する手段としてtype beatsが主流になっています。自分の好みのビートを的確に見つけることができます。

あるアーティストの事例

タイプビートで音楽をやるミュージシャンは、最近では珍しくはありません。例えば、全米シングル・チャート最長1位の新記録を樹立したLil Nas Xの「Old Town Road」のビートは19歳のオランダ人プロデューサー、Young KioがBeatStarsで販売していたタイプビートです。

他にもFetty WapJoey Bada $$、Bryson Tiller、Young MAはすべて、ウェブで選別されたビートを使用してヒットを記録しました。A$AP Rockyは、YouTubeで「A$AP Rocky type beat」を検索して、自分の曲のトラックを発見したことを認めました。

また、Desiignerの「Panda」は”Meek Mill–Ace Hood–type beat”のビートを200ドルでリース契約し、購入して作られています。現在、Spotifyでは8億回再生、youtubeでは5億回再生というヒットを叩き出しています。

また、Eli Noirというアーティストはタイプビートを用いて楽曲を発表しているアーティストですが、楽曲「Wonder Why」は 多方面から評価され、『nourish.』『aviencloud』などの有名サブミッションメディアのピッチにも成功しています。実際にフロアでもかかることもありますし、多方面で話題になっているようです。

タイプビート文化はどのように拡大したか

ではタイプビートはどのようにして拡大し、注目されてきたのでしょうか?

2016年から本格的に拡大

以下のグラフはGoogleTrendからの人気度の動向です。このグラフからは2013年からタイプビートは拡大していったことがわかります。Desiignerの「Panda」がリリースされた2016年あたりから一気に注目度が高かったとも言えます。2017年からは横ばいという感じですね。

一方日本のデータはかなり不明瞭です。0のところもあれば100の値まで達しているところもあります。検索数が圧倒的に少ないということが原因としてあげられるかと思います。人気度も低く、日本ではまだ浸透していないのでしょうか。日本と海外ではタイプビートへの認識に差がかなりあるようです。

個人クリエイティブ・DIYの環境が整ってきている

拡大の大きな一員として、タイプビートで音楽をやる環境が整ってきていることがあげられます。BeatStarsAirbitのビート販売サイトが充実化し、ライセンス問題や決済など、多くの課題が解決されています。

デジタル・デストリビューターの登場

さらには、個人単位でクリエイティブできてそれを発表する土台が出来上がってきたからだと思います。そこで象徴されるのがデジタル・デストリビューターの登場です。

デジタル・デストリビューターとは、音楽のリリースを代わりにやってくれる代理店のようなものです。そのサービスに登録し利用料を払えば、全世界の多くのプラットフォームにて楽曲をリリースできるのです。世界で代表的なデジタルデストリビューターは、AWAL、BELIEVE、LANDRなどがあげられます。

ミュージシャンがデジタル音楽配信について知る必要のあるものすべて | LANDR Blog

音楽配信は、完成したあなたのレコードと将来あなたのファンになる人との架け橋です。 配信は 音楽をプロモーションする過程において非常に重要な部分です。 実際の店舗にCDやレコードを販売する音楽流通業者は、 レコードレーベル や独立系アーティストのための唯一の音楽流通の方法でありました。 しかし、近年デジタル音楽配信が主流となってきました(日本は少し例外ですが) …

僕の感覚では、一番最初に日本に上陸したのが「Tune Core Japan」だったと思います。その頃僕は高校生で、『自分の曲がiTunesとかに載るの!?』と驚嘆したのを今でも覚えています。

現在ではTuneCore Japanの他にBIG UP!、Frekul、amuse、LANDRなどがあります。ここら辺の話とかもぜひまた今度したいなと思ってます。(実際に使ってみてどうだったかとか)

アーティストがタイプビートを広めてくれる

また、拡大の一因としてあげられるのがタイプビートを使用したアーティスト経由の認知です。先ほどgoogletrendでも示しましたように、Desiignerの「Panda」がリリースされた2016年あたりから一気に注目度が高まっています。

実際のタイプビート活用方法

では実際には、どのようにタイプビートを使用し、自身の楽曲を披露すればよいでしょうか?ここからは実際のタイプビートの使用例を体験談も交えながら説明していきます。大まかに言えば下記の手順で楽曲をリリースすることになります。まずはトラックを選ぶ作業からです。

  • 曲・トラックを選ぶ
  • ライセンス購入
  • リリース

見つけ方

では、どうやってタイプビートの動画を探すのでしょうか。僕の場合はYouTubeでひたすら探します。『好きなジャンル・アーティスト+ type beats』と検索すると動画がたくさん出てきます。やっぱり自分の理想の音を見つけるのはなかなか難しくて。100個動画みて1つあればって言う感じの確率ですね。だから、今YouTubeに存在するタイプビートの動画は全部みたんじゃないかってぐらい。そんな感じの勢いと熱量でやってます。笑

https://mcknsy.wordpress.com/2019/01/29/type-beat-explained-in-japanese/

YouTubeで気に入ったタイプビートを見つけたら、その動画の説明欄に記載されている購入リンクからBeatStarsAirbitといった、ビート販売サイトへ行き、そこでビートをすぐにダウンロード購入することができます。

最近僕は、BeatStarsから直接音源をディグルこともあります。ある程度好きなトラックメイカーやジャンルはわかってきたので、フォローやライクした結果から生まれる「フィード」をみて新しいトラックに出会っているという感じです。

ライセンス契約の仕組み。

どのライセンスが良いかは自分のスタイルによって分けましょう。大概はこのようなプランです。

  • Non-Exclusive ($24.99): MP3+使用制限あり
  • Premium Lease ($34.99): MP3+WAV+使用制限あり
  • Trackout Lease ($69.99): MP3+WAV+Stems+使用制限あり
  • Unlimited Lease ($199.99): MP3+WAV+Stems+使用制限なし
  • Exclusive (最高付け値): 独占使用
beatstarのライセンスはこのようになってます
  • 『今はお金がないけど試しにリリースしてみたい』という人はNon-Exclusiveやbasic plan
  • 『再生回数が見込めてライブでも演奏したい』という人はpremium planを
  • 『排他的に、独占して楽曲を作りたい。』そんな場合はExclusive planを選びます

それぞれ目的に見合った値段なので負担も少ないし負担も少なく楽曲制作に取り組めます。

上のプランの中にある、Stemファイルとは、パラデータでベースやドラムなどのファイルがまとまっているデータです。本格的にリミキシング、マスタリングしたい人におすすめです。

Stemファイルはマルチ・チャンネルのオーディオファイルです。例えばベース・ドラム・ボーカル・メロディといったように、ひとつのStemファイルの中には4つの音楽要素が含まれます。各エレメントに対して操作を加えることができるので、これまで不可能だった方法でのミックスが可能です。[引用:https://www.native-instruments.com/jp/specials/stems/]

僕の場合ライブでも使用したいって言う理由で大体真ん中のプランを選ぶことが多いです。

一つここで生まれる大きな課題が、そのトラックが独占的じゃないことです。独占的じゃないからこそ安い値段で低価格で利用できるのは確かなんですけれども、やっぱり自分以外の人が同じトラックを使って曲を作っているとShazamも難しくなるし、トラックが唯一のものではないということで気持ち的にも不安な部分もあります。特に怖いのはコンテンツIDや著作権を登録する時です。ちょっとトラブルが起きそうな予感もしてます。ライセンス書をしっかり読んで対処したいところです。

権利管理は全てライセンス書で

ライセンスはすべて英語なので解読する必要もあります。でもGoogle先生で大丈夫。ライセンス書には、使用方法やライセンス期間の明記、著作権が書かれています。

実際のライセンスシート

そして決済はPayPal、もしくはクレジットカード。僕は全てPayPalでおこないます。

タイプビートから見た世界のトレンド感

僕は新しいもの好きで、フランク・オーシャン『blonde』を聴いた時のような「今まで聴いたことのない新しさ」はもちろんだけど、EDMを初めて聴いた時のような「音色の新しさ」を常に探求しています。だからタイプビートでトラックを探すときも既視感を感じさせない新しい音を探しているのですが、そこから今はこういう音が流行ってるんだなというのが次第にわかるようになってきたんです。僕の個人的なものですが、タイプビートを通じて感じたトレンド感を以下にまとめていこうと思います。

タイプビートといえども、かなりの種類のジャンルが混在しています。前提として話しておきたいのは、僕の場合は「trap」ではなくて、R&Bフレイバーがあるものや、ポップス寄りのものをチョイスするので、話の軸としてはR&Bよりのタイプビートになっていくと思います。

[2017] 『trap』や『Old school Rap』Drake など

2017年ごろ、ちょうど僕は高校生でしたけど、そのころの感覚でいえば、DrakeやJ coleのような『trap』や『Old school Rap』というジャンルが主流だった気がします。当時はR&B系のビートに特にアーティストの名前はなく、『R&B type beats』『emotional R&B』という表記が多かった気がします。タイプピーツで探せるものと言えば、トラップ系のヒップホップのみ。その時から僕は力強いヒップホップではなく、生音を強調したオーガニックなR&Bをやりたかったので、ビートを探すのにはすごい手間がかかりました。

2004年からのもっとも人気なキーワードは「drake」「future」「j cole」 などですね。このアーティストたちは、タイプビートでは殿堂入り、定番となっています。

[2018]K-Popとchillの台頭

2018年以降はK-Popとchillの台頭がかなり顕著に見られます。その頃からビート× R&Bみたいな構造のビートが増え始めた気がします。DEAN typeやCrush typeのタイプビートが出始めてきました。 今現在ではpH-1 や Sik-K、GroovyRoomなど、k-popビーツはかなり増えてきているなと感じています。

この動画タイトルは2019になっていますが、実際には2017年に発表されたものです。常に検索上位にするために『2019のトレンドっぽい』という意味でタイトルテキストを切り替えているようです。当時はタイプビートという文化も浅く、単に『Insturumental』と表記されることも多かったですね。

よりオーセンティックなR&Bも

また、同時期にはアンビエント寄りではあるけど、オーセンティックなR&B、インディ・DIYを感じるギターなど、そういったビートも増えてきました。Daniel Ceasar, SZA, Khalidなどをよく目にします。

[2019]アフロビート、シティーポップの隆興

現在のトレンド感(2019年上半期)でいえば、J-Pop type beatsもかなり増えてきてると実感します。多分シティーポップが海外に再評価されている影響なのかなと。以前はCityPopのビートはほぼ無かったんですよ。

さらに2019年に入ってからはアフロビートが多いなと思っています。アフリカの系の音楽ですね。グローバル化による地域性の再発見がタイプビートにも表れているようです。

豊かなタイプビートを提供するチャンネル

その中でも、有名なタイプビートチャンネルとはどこでしょうか。僕の感覚では、THAIBEATS,dannyebtracks,Mantra,The Beat Plugなどが大きいチャンネルだなという認識があります。更新頻度高く、毎日投稿の勢いです。最近では、ソウル(韓国)のビートメイカーにも注目が集まっています。mixtape seoulです。動画が上がれば、毎回10万回はすぐに突破しているなという印象です。周りのラッパーもこのトラックメイカーの楽曲を使ってることも多く、注目度は高いと思います。

タイプビートは没個性的か?

〜っぽいビーツ、というと没個性的で、パクリのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはないと思っています。特に音数が少ないものは、ある程度のテンプレートがあるから、表面的に似てしまいます。でもそこにメロディーと自分の言いたいことや歌心を乗せれば自分の世界観になって、それは唯一無二のオリジナルになると思うんです。タイプビートを使ったからといってそれは偽物ではないんです。見るべきポイントはタイプビートか否かではなく、その人が伝えたいことや熱量そのものだと僕は思ってます。

タイプビートはジャンルそのものが融解しうる進歩的なクリエイティブ

タイプビートが出始めた頃は、国境を超えて、知らない人が作ったビートで音楽をやるということには忌避感がありました。如何せん、概念が新しかったですから。でも、こういった分業制ポップスの概念を進歩させ、DIYの視点から、様々なアーティストが多様な価値観と共に、クリエイティブできるっていうのはとても素晴らしいことだと思いますし、いい流れだと思うんです。

僕がタイプビートで楽曲を作る時に意識していることは、ブラックミュージックやEDMも関係なく、自分自身の感覚とクリエイティビティで新しいものを創出する事です。ビートに何らかのトリートメントを加えないと、生のままじゃ美味しくないんです。ジャンルそのものが融解した、ミックスドされた、新しい音楽を作るんです。特に僕ら世代はミックスマスターですから。たくさんのツールを使っていろんなジャンルの境界線を溶かして、また縫合していくんです。

集合知を最大限に生かせる

タイプビートは、ある意味「分業する」ことによって、自分が特化した分野に集中できるんです。トラックメイカーは別にいて、自分が歌詞とメロディーを作る。カニエ・ウェストのアルバムだって何十人っていうプロデューサーが参加しているけど、カニエ・ウェストの作品じゃないですか。そうやって様々プロデューサーのトラックを自分の知見とセンスでミックスするんです。そうやって生まれる集合知を最大限に生かせるのがタイプビートです。

アマチュアレベルから参加できる

またアマチュアレベルから参加できるのもいいポイントです。従来のやり方では、スタジオレコーディングが主流で、それをするために資金やメンバーを集める必要がありましたから。でもタイプビートでは不要です。自分が思う新しいアプローチをインディペンデントなスタンスでクリエイティブ出来るのです。

最後に

僕は楽器も弾けないし、楽譜も読めないけれども、こういうやり方だと音楽を作れるんです。楽器ができないなりの音楽のやり方がここにはあります。iPhoneやパソコン1つで自分の声入れて自分の思想や自分の世界観をその中に打ち込むんです。とりあえず、何かやってみようという気概で、タイプビートに挑戦してみてください。才能の引き出しを開けるんです。自分の信念を持って、自分のやりたいことをちゃんとわかって、何かを表現する。そうやってクリエイティブしたものは必ずオリジナルだし、唯一の音楽になるはずです。

okkaaa
1999年生まれ、19歳。 音楽クリエイター、ライター/フォトグラファー。

若干19歳ながらラッパー/トラックメーカー/ライター/フォトグラファーという様々な側面を持つ今期待のマルチクリエーター。現在は情報系の大学に通う大学生。 2017年にファーストシングル「Lo-Fi」を発表すると、早くもSpotifyのNewEraHipHopに選出。その後も、1st コラボEP「younghood」を発表し、2019年1月リリースの「シティーシティー」はSpotify、AppleMusic他多数の配信サービスにて多数のプレイリストに選出された。その後もSpotifyのバイラルチャートにランクインするなど今期待のクリエイターである。オーディション『TOKYO BIGUP! 2019』では審査員特別賞を獲得。

映画を観た後の言語化を拒むな。僕と映画のはなし。

エンドロールが流れ始める。そこは暗闇で、静かな余韻が尾を引いて演者たちの名前が下から上と表示される。

僕はあの時間を、思ったことを言語化する時間と決めている。その映画を見てどういうこと思ったのか、どんな描写があって、どんなことを伝えたかったのか。大きな余韻に浸る。その感動が、静かな力となって動き出す時があるのだ。

だからエンドロールには微妙な魅力があって、これに人は引きつけられる。

僕はそこまで作品数は見てはいないが、映画が大好きだ。それは、憧れの先輩からデビットフィンチャーのゲームを勧められたことに始まる。

映画を観てる時だけ、現実から切り離された空間に僕がいて自分を客観的にみれるから映画はいい。自分とその世界全体を見渡したカメラアイによって俯瞰されている気分になる。そこにナレーションがかかり、自己を再確認できる。そんな感覚になる映画が僕はたまらなく好きで、時間があれば作品を観る。


Michael Douglas and David Fincher in The Game (1997)

デビットフィンチャー作品はいわゆるどんでん返し展開と言うやつだから、中学生の頃の僕にはかなりの刺激でかなりの衝撃だった。そこからデビットフィンチャー作品を狂ったように見始めた。

映画館で映えるような黒を基調とした映像美も、独特なテキストやアングラなサブカル的な世界観も全部好きだ。

どんどんはまっていってTwitterで映画アカウントを作ることにした。周りのユーザはこぞって最新作の映画やDVDで観た作品をレビューしている。なんだかそれがかっこよくて自分も見よう見まねでその日見た映画の感想を綴ることにした。

これが僕のライティングの原体験かもしれない。無意識的に言語化する体験をしていた。
見終わった後にどうやってツイートしようかと、考える。何が言いたいのか何が良かったのかを。

僕は何事も言語化できると思っていて、逆に言語化できない事はまだ自分の中で消化しきれていないことだと思っている。それは語彙力だとかじゃなくて、自分で思ったことを自分の言葉で表現する力だ。

もちろん「不完全」を真摯に静観してこそ生まれる情動も尊いが、自分と言う言葉の方舟に乗せて波になる事はとてつもなく重要なことだと思う。

アウトプットこそ全てじゃん。それを見てどう思ったか。だから僕は映画を観た後にあれやこれやと間髪入れずに饒舌になる。

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だからエンドロールは意味深い。別にマナーとかではない。感想なんて人それぞれで学や才も関係なく語り合うのだ。人によって思ってることが違って、その人その人に独特の話しぶりがある。

もちろん言語化できないほどの何か超越した圧倒的熱量にやられることもしばしばある。でもそれをしわくちゃにして言葉にする。大体そういう時は「エモい」しか出てこないけど、それはそれで楽しいからいい。

だから言語化することを拒むな。恥ずかしいと思うな。自分の思ったことを自分の言葉で伝える事は存外面白い。

そう、美しいとりとめのないことをあれやこれやと語ろうよ。はかない夢から覚める前に…

この記事を書いた人

おっかー

自分の体験したことを中心に文章を書いている学生です(18)
“暮らしにイノベーションと体験を。”をキャッチコピーに新しい文化やその広め方にフォーカスを当て、このブログの管理人をしています。
okkaaa名義で楽曲も配信中。Spotify他、ストリーミングサービスにてご利用いただけます。映画はデビットフィンチャーの作品が好きです。



インスタ映えの次の時代にきみは何を見てる?|印象派画家と今。

2010年代からいろんな世代に支持を受けるようになったアプリ、Instagram

イメージを媒介してコミニケーションを取る。

それは、言葉、テキスト形式で広がりを持つTwitterとは対照的な存在である。

街には液晶の広告が増え、今や電車にも液晶モニターが設置されている。

携帯の充電が切れれば、だいたい車窓から見える景色よりも、字幕がやたらでかい無音CM(たまにニュースも流れる)に目をやっていることが多い。

携帯を目の前に何かの情報と常に更新してる現代はまさにイメージを求め続けているのかもしれない。

Instagramがこの時代に台頭した意味はこういった背景にあると言えるだろう。

インスタ映えって印象派画家

そして今、インスタ映えという言葉が巷を賑やかせている。

フォトジェニックな。という形容をよく聞くのもこの例だろう。

何か貴重な体験をするたびカメラを手に取る。

これは写実的すぎない要素、少しファンタジーな感じを含む。

キラキラと光るイルミネーションやぼんやりした美しい景色。人を被写体としたイメージ。

カメラ機能を超え、顔を加工できるアプリまで出てきた。すごい技術

(顔をかざすと自分がクマになって横からクッキーとか飛んでくる。)

こういった加工アプリはまさにファンタジー要素がたっぷり詰まっている。

写実なんだけども写実的じゃない。まさに印象派画家。

 

印象派画家とは?

印象派・印象主義とは、形態の明確な描写よりも、それをつつむ光の変化や空気感など一瞬の印象を捉え、再現しようとする様式。エドゥアール・マネらによって創始された。


ルノワール 「ブランコ」

 

 

レンズのF値をしぼって光をぼやかせるのも、照明を使って奥行きを出すのもまさにそれだろう。

印象派画家が描いた陰影に富んだぼんやりとしたあの絵は、今もなお私たちに多くの影響を与えているのだ。

こうやって私たちは印象派画家が陰影に富んだぼんやりとした絵を描いた時代から、連続する今を切り取った一瞬の世界に呑み込まれることを日々実感している。

だからこそ印象派画家作品の再評価が高まっているのかもしれない。

国立新美術館では、5月まで印象派展が開かれている。週末、足を運んで見てはどうだろうか。

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
Impressionist Masterpieces from the E.G. Buehrle Collection, Zurich (Switzerland)
2018214日(水)  57日(月)
会場
国立新美術館 企画展示室1E〔東京・六本木〕

http://www.buehrle2018.jp/

 

 

インスタ映えが飽和した次の時代

Instagramの名前はきっとインスタレーションを由来とするものだ。

インスタレーション (英語Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画彫刻映像写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。ビデオ映像を上映して空間を構成することもあれば(ビデオ・インスタレーション)、音響などを用いて空間を構成する(サウンド・インスタレーション)こともある。

インスタレーションは空間全体が作品であるため、一人称的、一焦点的に鑑賞することはできず、体験型のアートであると言える。

この体験型アート10年後のコンテンツの鍵を握ることになるだろう。

ではイメージを求め続ける現代に取って代わられる新しいコンテンツとはなんだろうか?

(参照 日本再興戦略 著・落合陽一)

近代は絵画、現代は映像。という構造で今まで動いている。

そして21世紀はAIや量子コンピューターなどが台頭する。これは新たなサービスを多大に生むだろう。

そこで注目されているのが次世代型通信規格5G。現在日本で主流なのは4GLTE)と呼ばれている。

’20年ごろ、新通信規格「5G」が登場する。通信速度は現在の100倍にも達し、より大きいデータを瞬時にやりとりできるようになる。

そして今まで携帯とサーバが一方通行にやり取りしていたのに対して、5Gでは空間そのものがやり取りされると言う。

例えば会社の会議。スカイプなどでテレビに映して会議をしていたのが、グラス、VRゴーグル(めがね)によって空間を共有することができるのだ。5Gはお互いが目の前にいるような空間をも提供するのだ。

まさに体験型。従来の4Gのような一方通行の大量消費だけではなく双方のコミニケーションなどが重視される。

イメージを求め続ける現代に取って代わられる新しいコンテンツとは空間を共有する情報取得コミニケーションツールだと言えるかもしれない。

さて、あなたは10年後の大衆アプリケーションをどんなものとみる?

 

 

この記事を書いた人

おっかー

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暮らしにイノベーションと体験を。をキャッチコピーに新しい文化やその広め方にフォーカスを当て、このブログの管理人をしています。
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それでも僕は音楽を続けていたいと思った。2019、脱最適化ムーブメントの実装と開拓

僕にとって2019はどんな年だったか。”ぼくのベストタイトル”という自分の作ったプレイリストを聴きながらこの記事を書いている。

これは今年を振り返る時間であり、決して過去に向けた単なる懐古ではない。と思っている。自分がどんな作品に出会い、どんな作品を作ったか、といった自分の中の価値を醸成するための内省の時間だ。この作品は特にここがよかった、、と要所で一人で呟きながら振り返っている。

プレイリストの楽曲はどれもが印象的だったが、今ここでは星野源の作品について触れようと思う。星野源が今年出した新作『Same Thing – EP』の「さらしもの feat.Punpee」で彼はこう綴った。

”さらしものだよばかのうた 語りき埼玉のツァラトゥストラ

さらしもの

と自身を埼玉のツァラトゥストラと自称している。『ツァラトゥストラ』の第一部は、次のような三つの変身の物語で始まっている。 

「どのようにして精神は駱駝(らくだ)となるか、またいかにして駱駝はライオンとなるか、そしてライオンはついに小児となるか」。駱駝とは荷を担ぐ動物である。駱駝は既成の諸価値の重圧を担い、また教育の重荷を、道徳とか文化・教養の重荷を担いでいる。駱駝はそうした重荷を担いで砂漠に向かい、そしてそこでライオンに変身する。ライオンは諸々の彫像を壊し、重荷を踏みにじり、あらゆる既成の価値の批判を断行する。そしてそのライオンの役目はついに小児となること、すなわち<戯れ>と新たなる始まりになること、新しい価値および新しい価値評価の原理の創造者となることである。

『ニーチェ』(ちくま学芸文庫)ジル・ドゥルーズ、湯浅博雄訳

星野源の変容そのものがツァラトゥストラと言える。星野源は重荷を担ぐのを諦め新しい道へ歩き出すことも重要なのだと説いているのだと僕は感じる。そして僕らがツァラトゥストラであるとしたら三つの変身のうちのどの位置にあたるのか?

またその一方で、ツァラトゥストラになりきれない道化のような存在も傍らには生まれている。世界というものはやはりバランスがよくできている。そして不覚にも、我々はその道化に憧れを抱いてしまう。強い憧憬とまではいかないが。しかしそれは同情でもなく、共感でもない。そんな不思議な感情を植え付けたのは映画「ジョーカー」の主人公アーサーだった。

アーサーはツァラトゥストラのようでツァラトゥストラではない。マスクを被り道化としてそれを演じるが真にヒーローのような存在ではない。

道化はツァラトゥストラのカリカチュアであり、ツァラトゥストラを模倣するけれども、それはちょうど重みが軽やかさを真似るようなものである。また、道化は侮蔑するが、彼の侮蔑は怨恨、すなわちルサンチマンに由来するものである。

『ニーチェ』(ちくま学芸文庫)ジル・ドゥルーズ、湯浅博雄訳
『失われた未来』、 木澤 佐登志

ルサンチマンはヒーローとは無縁の言葉だ。アーサーはルサンチマンを抱えながらダークヒーローとして注目を集めていく。そのルサンチマンが水面下の市民たちによって大きく膨れ上がり「ジョーカー」の主人公アーサーは虚無的な名声を得ることになる。

また、同年公開された映画「アス」でも膨れあがる悪や憎悪感をうまく表現していた。そのルサンチマンや憎悪感が表面上になる映画「ジョーカー」に対し「アス」は身体の内なるところからじわじわと悪が迫っていき一切表面化せず内面世界でのみ恐怖感が漂う。地下から現れたドッペルゲンガーにより闇の世界から這い上がってきた“影”の存在を通して、米国社会における分断や誰もが内面にもつ陰惨な部分をあぶり出しているのだ。

これらの優れた作品たち一見すると、世界はダークで、アンビエントで、とても大きな悲しい感情を持ち合わせている。『sad』や『bad guy』が楽曲でもムーブメントになったように。

そして僕は選択に迫られた。ぼくが楽曲を作る際、このsadのムーブメントを標榜して何かを訴えかけるのか。それともこの悲観的な世界を肯定する物語を構築すべきなのか。僕の中での答えは後者だった。恐怖の物語や悲しい物語はとても力が強くて大きな拡散力を持つ。不幸なことに、真実よりも恐怖の物語を構築しパッションで訴えかける方が多くの人に届くのだ。そしてポストトゥルースという恐ろしい概念が生まれた。世界はその恐怖の物語に煽られビックブラザー的な存在をもとめている。強き者が弱き者ねじ伏せ父性的なパワーで全てを統一するのだ。少なくともこれは僕の求めている世界線ではなかった。自分の伝えたい正しいことや倫理的なものはどうしても“sad”といったものに負けてしまうからだ。ではぼくは作品を作る上でどういったムーブメントをこしらえればいいのだろう。その答えの1つはユーモアだった。好きな小説の一説に”世界の人々を笑顔にするのは食とユーモアだ”と。そう教わった。美の抽象解釈としてアートや音楽をやり続けるのはもちろんだけれども、ぼくが信じる世界線を伝えるためにはその思想とユーモアを交通させる必要があった。でも残念ながら僕は人を笑わせられるようなユーモア特に持ち合わせていなかった。僕にできるのはやはり音楽しかなかった。日常忘れて、街の喧騒から逃れて少し自分を肯定してくれるようなもの。人々を幸せにすると言う意味での”ユーモア”は僕にとって音楽だったのだ。そして僕は潜世界という物語を構築することに決めた。音楽というユーモアを持って語りかけるのだ。少しでもいいから喪失を繰り返すこの社会に最適化されない、僕らが自由にいられる通路を担保する必要があった。その物語によってその通路を大きくすることができる。そうやって僕は『脱最適化的モーメント』なるものをこしらえることを決めたのだ。

これに気づいたのは本当ここ3ヶ月の間だったと思う。多分これはきっと音楽をしてなければ気づかなかったことだし、やろうとしようともしなかった思うよ。

これが1年間走り続けて見えてきた答えである、っていうか結果発表っていうか。では潜世界がどういうプロジェクトだったか、この1年僕は何をやってきたかなどまとめていこうと思う。この2019の世界の変容に比べれば大したこともないし、取り留めもないが、興味があればぜひ見てほしい。

okkaaa – EPをリリース

初のCD作品『okkaaa – EP』をリリース。初のフィジカルということもあり、諸々が挑戦だった。。自分自身がたくさん詰まった作品。

青年19が、このEPにはたくさん詰まってます。18と19をぐるぐるするのが一番幸せだと思わない?なんて、そんな感情が渦巻いてる。そして僕はそんな僕の奥底にある、とても深くの、形はない、不思議な感情と、決別する。一種のファンタジックにも思える幻想的な世界で、僕がたしかに音楽をやってる6曲です。今までの活動をまとめ上げるような、名刺のような、そんな一枚になっています。このEPが僕の青年19を語ってくれるはずです。耳をすまして。

https://www.okkaaa.com/ep

okkaaa on Twitter

New Vlog‼︎ 渋谷のタワーレコードに僕のCDが届きました。渋谷タワレコと言ったら、良質な新譜情報を手に入れる術として高校生のころたくさん通っていましたよ。そこに自分のCDを置いてもらえるなんて。。なんて贅沢だろう!! >>>https://t.co/rk7WgrWUGE https://t.co/0hTlhxz656

シングル総数10曲をリリース

2019年2月には楽曲「シティーシティー」がSpotifyのバイラルチャートにランクイン。2019年7月には楽曲「積乱雲」でSpotifyの新人発掘プロジェクト「Early Noise」、「キラキラポップ:ジャパン」のカバーを飾る。

キラキラポップジャパン

プロジェクト”潜世界”をスタート

——これは僕が試みる虚構、夢、記憶などを潜世界で分野横断的につなぎあわせる記録

潜世界 | okkaaa

新作『潜世界』のオフィシャルサイト。

okkaaaが7ヶ月連続リリースプロジェクトをスタート 第1弾『積乱雲』が9月25日より配信開始|プレイリスト&カルチャーメディア | DIGLE MAGAZINE

マルチクリエイターとして活躍するokkaaaが7ヶ月連続シングルリリースを発表。第1弾となる「積乱雲」が9月25日(水)に全世界で配信スタート。

連載

okkaaa選曲プレイリスト『街をあるくスーパーボーイ。』Friday Night Plans、竹内まりやなど|プレイリスト連載|プレイリスト&カルチャーメディア | DIGLE MAGAZINE

毎週更新のプレイリスト連載企画。今期待のマルチクリエーター・okkaaaがセレクトしたプレイリスト『街をあるくスーパーボーイ。』を今月4週に渡ってお届けします。

執筆

拡大するTypeBeat(タイプ・ビート)文化、その理由と具体的な活用

VIDEO

受賞

・TOKYO BIG UP!2019 審査員特別賞 受賞

>>>https://ototoy.jp/news/91756

インタビュー記事

https://mag.digle.tokyo/interview/bigup/22568

【INTERVIEW】okkaaa『okkaaa – EP』

新世代登場!という言葉が、インタビュー中に脳内で溢れていた。 都内在住の弱冠20歳の男子は、どんな表現がしたいか?という曖昧な問いかけにも、言葉を濁さずにハッキリと答えていく。その姿を見ていて、わたくし草野、ならびに今回カメラマンとして同行したオオシマトモヒロ(Sister …


ラジオ

  • NHKラジオ「ミュージック・バズ」
  • TOKYO FM「RADIO DRAGON-NEXT-」
  • TOKYO FM「WorldBPM」
  • J-WAVE 「SONAR MUSIC」

という感じ、かな。

「脱最適化的ムーブメント」の実装

ジェニー・オデルが記した『How to Do Nothing: Resisting the Attention Economy』は、この社会において「何もしないこと」を選択するということを説いた。大量消費社会、マクドナルド化する社会で僕らはもはや何もしないことが正解なのかもしれない。この社会のシステムに抗う方法。雷鳴が轟く中でクールに振る舞うにはそれしかないように思えた。

しかし僕はいったいその物語のどこに当てはまるのだろう?

動物化するポストモダンの世界で僕は何もしないことを選択し、大きな渦の中に引き込まれていく。それに一体どんな意味があるだろう?

僕は目を閉じ考えを巡らす。

僕の思う「脱最適化ムーブメント」はただ立ち止まることじゃない。あえて飛び込むんだ。虚構をこの現実につなぎ合わせることによってこの世界の文脈を理解する。そして僕は多分、この喪失を繰り返す世界の物語の中での自分を自分の作品によって位置付けしているんだと思う。「脱最適化ムーブメント」を伝えるための潜世界はその意味をも内包している。まだまだ取り留めも無いのだけど、この世界に流されないために僕はこのムーブメントこしらえ音楽で表現して行こうと思う。

でも、僕には才能があるかと聞かれたら、わからないと答えると思う。音楽をやるのはすごく楽しいけどさ、それで飯は食うのはとても大変なことだからだ。何かをうまくやることと、何かを本当にクリエイトすることのあいだには、大きな違いがある。僕はけっこううまくできると思う。褒めてくれる編集者やプロデューサーもいるし、褒められるともちろん嬉しい。でもそれだけだ。

「ライフワークとしての音楽」と響きはいいものの、酸っぱい葡萄のようなもので、まだちゃんと音楽家として生きていこうという責任は生じていないのかも。(少しはあるが)

それでも僕は音楽を続けていたいと思う。本物のクリエイトに出会うために

でも僕は僕を常に開拓していかなければならない。心や感覚が老いていってしまうからだ。

これは食えるか食えないかの問題ではない。好きか好きじゃないかの問題だ。若いうちに知らない世界に飛び込むのはとても大事なことだと思うし大切なことだと思う。良いご飯を食べたり、本や映画に時間をかけたり、感覚的に好きな事はずっとやっていたい。本や映画、音楽を聴いたり観たりするたびに自分の中で何かが蓄積され何か成長しているような感覚になるからね。

だから常に内省と想像力と縁のある生活をしていたい。なぜならばそれが僕にとっての生きるという事だからだ。若さを若さ故に台なしにしてはいけない。バイトや仕事でワークホリックになってしまう。最悪死んでしまう友達だっているかもしれない。僕らが思っている成熟は誰かの”同じ“という感覚でしかなく所詮、恣意的なものでしかないのだから。

僕はその恣意的な同一性に対して常に疑ってなければいけない。常に流されてしまうような人間になってはダメだ。そして曖昧な他人のレールに乗るになるのではなく、自分が真に本当にクリエイトできることを探さなきゃいけない。

うまくやることと本当にクリエイトすることの間には大きな隔たりがある。本当にクリエイトすることとは真に自分が思う想像力そのものと人の感性を貫通させる想像力であるということ。僕はこれに出会うために音楽を続けたい。今はそんなモチベーション。だから来年はもっともっとエモを研ぎ澄ませ。エゴに抑圧されるな。そして本当のぼくに出会え。

【okkaaa×LULU】デジタルダイバーシティー以降の新世代DIYミュージシャンのクリエイティブの行方

LULU / liquid(feat.okkaaa)

LULU liquid(feat.okkaaa)が1127付で全世界への楽曲配信がスタートした。著者(okkaaa)とLULUは同い年。僕らはゼロ年代以降のポップカルチャーに影響を受け、フィジカルからサブスクへの移り変わりを見届けた。そしてデジタルディストリビューターの誕生とともに自身で楽曲をプロデュースできるようになり、所謂「新世代インデペンデントアーティスト」という文化的文脈が生まれた。その時代で僕らはどんなクリエイティブをしていくか、どういう位置づけなのかを模索しながら新作「liquid」について語った。

LIQUID

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okkaaa(以下、ok)「リキッドを作るにあたってどういうテーマ性だったのかを話していこうかなと思うんだけど、まず最初はLULUくんがトラックとテーマ性を持ってきてくれたんだよね。」

LULU(以下、LU)「うん。まずなんで誘ったかというと、俺がspotifyとかで聞いてて同じ世代で面白いインディーアーティストがいるなと思ったのがokkaaaで、最初に聴いた曲がシティーシティーという曲でその次がsubscription。その二曲ですごい響いて、まずサブスクリプションサービスは既に誰もが使ってるものだけど、実態が知られていない物であり、そこを紐解いている人がokkaaa。現代社会においてのデジタルを俺と同じ世代の人が紐解いてるってすごいなと思って。」

LU「それで、話してみたいと思って。まず一回丸の内で色々話したよね。俺と同じようにテーマとかに関心があるんだなて思ったり、会ってよりこの人の楽曲は社会性を持っていて、俺もプロジェクトに関わっていきたいなと思ってまずリキッドのビートを送った。」

LULU
2000年生まれの19歳であり幼少期を中国の北京で過ごすビートメーカー/プロデューサー。クラウドラップを体現するLULU&FANGでのグループ活動やいくつかのライブ活動を経て、今年10月よりセルフプロデュースを通してデビュー。ケイトラナダやMonte Booker、ムラマサなどのプロデューサーから影響を受け作り上げるビートはジャズやファンク、フューチャービーツなど様々な要素を感じることができる。ニヒリズムといった哲学的価値を好むLULUはビートメイクの際、常に雲や液体(雨)を連想し独特なサウンドデザインで通してリスナーを魅了する。

ok「会ってすぐ、バチっときたよね。」

LU「うん。リキッドのテーマは、人間は水でできているということは自然の一部であり、人間自体、自分自身がどういった存在であるかといった大雑把なテーマ(笑)。これはokkaaaへの一つの問いかけであり一緒に導き出してみたいもので、僕達人間がこの社会の中でどういう位置付けなのか、常に想像を超えて変わっていくデジタル社会において俺たちは自分自身を確立できるだろうかとか、僕達は若いし何も知らない世代かもしれないけど、そこを紐解いたら面白い曲になるかなと思った。」

ok「デジタル世代とは言いつつも、森や自然の方が多様的だし、そこからヒント生まれるものっていうかあるよね。」

LU「そうだね、そこに意外と気にかけてない部分が多いからそこにフォーカスしたかった」

okkaaa
1999年生まれ、20歳。 アーティスト、文筆家。
​若干二十歳のアーティスト/文筆家/フォトグラファーという様々な側面を持つ今期待の新世代DIYミュージシャン。楽曲制作もさることながら、ミュージックビデオの制作、楽曲のジャケットやwebサイトなども全てセルフプロデュース。早くも多数の配信サービスのプレイリストに選出されており、Spotifyのバイラルチャートにランクイン。2019年7月にはSpotify「Early Noise」のカバーを飾るなど今期待のクリエイターである。このサイトの管理人。

ok「LULU君はハーフで僕とは全く別の文脈を持っているけど、そこで割とそのデジタル思考とかマーケティング思考とかガッチリハマってこの人と絶対やりたいなとも思ったし、そのテーマも感じてたことだったしやるしかないなって感じだったよね。」

LU「うん。このビート自体は結構いろんなアーティストから影響を受けたビートで、どう評価されるかわからないけど、自分の中では実験的に作ったというのもあって、実験的な姿勢で取り組んでいるokkaaaかなと思って、渡した」

ok「僕も多重録音的なものを取り入れていて実験的。ゴスペル的なアプローチというか、最近やり始めてきたことで僕も実験的なアプローチを模索している途中だったのでお互いそれが一致したというね。」

LU「多重録音でいうと、最初にokkaaaから送られたものを聞いた時、daniel cieaser的だ、すげぇって。俺もちょうどチャレンジしてみたかったし曲としても文脈としても合ったと思う。」

ok「それこそ、カニエの新作もそうだったよね、もちろん大きな流れとしてはあるけど、エクスキュースとして自分の声を最大限に活かすにはどうすればいいんだろうっていうのがあって、自分はタイプビートという手法を使っていて、楽器も引かないしアプローチとしては自分の声をどう使っていくかという。」

ok「それこそインデペンデンとアーティストのsminoとかは声の配置も面白いし、声のミックスによるアカペラ多重録音的な持ち寄り方が面白い。それこそダニエルシーザーの『a cappella』っていう曲にも衝撃を受けて、こんなに声って多様的なんだとか声だけでこういう表現ができるんだとか、声から出る人懐っこさとか身体性の深さはアカペラの方が表現できるなって思ってて、今はテンプレートっぽくなってしまいがちでそれっぽい表現になってしまいがちじゃん。そういう時に自分をどう表現していこうかなって思った時にこういうのが出てきたんだよね。」

LU「うん,俺もこのビートとか構成していくなかで、自分はキャリアは積んできてないけど、まず時々意識もしていた今の楽曲のトレンドとかそういった今のメインストリームの流れとかを考える時点でいいのが作れないような気がして。参考にしたmontebookerとかMura Masaとかも若い世代でビートを聞いただけでもなんかこいつらは若いエナジーが溢れてるなと思ったりして、日本にいる関係ない俺らでも他の人に俺らなりの姿勢とかビジョンがあると提示してみたかった。」

ok「それこそmonte bokkerとかsminoとかはデジタルダイバーシティー以降の新世代DIYアーティストそういう文脈で出てきた人たちで、それを多分に聞いてきたわけじゃん、俺たちは。ここ3年でね。そういうのもお互いに引き出せてるし。そういう共通の認識があったからこういうタイプの楽曲ができたなと思って。」

LU「DIY精神の定義が各々に必要だと思うし、俺とokkaaaも自分の中でのインディーアーティストとしてのアーティスト像は少し違う中で共通しているのは各自自ら曲のリリースのコンセプトからその曲のプロモーションのためとか広め方に考えを持っていたりするところだと思う。メインストリームのアーティストはそこをレーベルとかにやってもらっている点を考えるとこれを自らの手で進めるのは俺たちの特権なのかもしれないね」

ok「プロモーションをする中でサブミッションメディアとかがいるけどそれを駆使するのはあくまでの手段であるし、必然的な流れだよね。」

LU「今の脚光を浴びているインディーアーティストもSNSを駆使したりしていて(ビリーとかLIL NAS X)、それが企画会議とかで進めた計画性があるものというより、常日頃使っている身近な物であることが面白いと思う。」

ok「そうだね。じゃあここで一旦この楽曲の歌詞について話していきたいと思うんだけど、」

深い凍結に向かい 消費されてslide 

この世界と僕は似てるけどDNAは違うようだ

雲に手を伸ばして 虚ろな街を手放せ

揺らぎを伴え 暗闇に逃れた同じもの

たくさんの期待を提げ

まるで変わっていく見た目 

直感で揺らめく仕立て

は消費されては消え

洪水は膨れ上がって君の元へ

循環する自然体は大いなる船に乗って

何かを待つだけのだけの船出

よりも海賊的な目で船を用意して

最適化システムで揺られないように

生態系の一部となって変わってくの

liquid

ok「まず人間は水で出来ていているというテーマから、自然回帰的な発想にフォーカスしていて、僕が今回一番着目しているポイントは”隷属されない”こと。というのも社会とか国家にただ追従することとか、システムに流されていく動きとかを”最適化される”というけど、今はそれに飲み込まれる可能性があって最悪自分を失ってしまう場合もあるかもしれない。だから最適化される前に立ち止まることとか、ノアの箱舟じゃないけど、自分の軸を持つ船を持つことが重要だと思っていて。システムに飲み込まれないという意味合いで”循環する自然体”という歌詞観になっているんだよね。」

LULU「最初俺は漠然としたテーマをokkaaaに投げて、歌詞が来た時に一番共感を感じたのも隷属されないことだった。俺のバックグラウンドとして中国に12年間住んでいて、外国人がいる中で育ったり、秩序という概念があまりない北京にいて凄く色んなことに刺激を感じたと思う。当時はあまりにも接する一人一人が違うと感じたし持っている価値観も当然異なると意識していたけど、帰国した後なぜか一般的な固定概念とか”常識”とかに寄せている自分がいてそれこそ自分を見失っていたと思う(笑)。新たな自分を見つけるとか再定義するというのが俺の音楽を作るきっかけであって原動力でもあるからこの考えをokkaaaと共有出来てよかった。」

ok「そこは相まってたよね!人って超越的な考えを持つタイミングが訪れることがあると思っていて、なんで世界は存在するんだとか自分はどうやって生きているんだとか。俺はそう感じることが比較的多いと感じていて、自分の生を位置付けるためにどうやって生き続けてれば良いんだろうとか、アーティストの指標としてそれこそ何か訴えるものとしては持ってないといけないなと思ったから、色々勉強した結果がそれこそ隷属されないためにも自然の多様性を大切にするというのが答えの一部というか一つの結果発表だと感じた。歌詞の中では最適化とか消費、虚ろ とかマイナスなイメージのキーワードが多いけど、この世界の揺らいでる感覚からもきているかな。」

LU「今回のプロジェクトをやっている中で自分自身に新たな視点とアップデートを求めていて、これをokkaaaとやったことは自分の中でも明確化したい答えを求めるプロセスの一つだと思って、okkaaaという似た視点やビジョンを見ている人に凄く価値があると感じた。」

ok「二人でやって社会に接続する感覚は生まれたし、自然をテーマにしているけど、これを書いてる人たちがZ世代と言われる人たちがこういう自然主義的な発想になるのはアイロニーだと思うし、俺たちだからこそみたいなのはあるよね。」(終)

ESSAY: これは冒険で、青春で、ロマンスだ。| younghood vol.01

『younghood』という自主企画が終わり、深く暗くなった帰り道をミルクコーヒーを飲みながら友達と歩いている。非日常感を抜け出し、日常へと戻っていくのだ。

大きな想像力を持って、たくましい知性を備えた半年間はこの日のために存在していたのかもしれない。不思議な電子音で組み立てられた音楽たちは仲間とともに大きな怪物と対峙し、平行世界へと飛び出した。おおよそそれは冒険で、青春で、ロマンスである。それはぜったいに、革命なんだ。

大きく膨れ上がってしまう感情を簡単にまとめてしまえば、こんな感じだろうか。

photo by @y_u_u_r_o

このライブの構想を立てたのは半年前。プロジェクトとしてしっかり文章に起こしたのはもっと最近かもしれないけれど、頭の中にぼんやりとあって、イベントをやりたいなと思っていたのはそのぐらいだと思う。ライブはあまり得意な方ではなかったから(自宅で音楽を作ってウェブで発表する方が日常的だったから)、ライブを企画することは僕にとって結構な覚悟が必要だった。それでもイベントをやろうと思ったのは、EP制作の影響が大きい。今ままでシングル中心の制作だったが、個人名義でのフルEPを作ってから、誰かに聴いてもらいたいという思いが一層強くなった。それは不特定多数というよりかは、いつもお世話になってる先輩や、友達、大好きな仲間に聴いて欲しかった。というのも、いい音楽はその人の人物像をありありと映すから、不特定多数に語りかけるよりも友達や自分自身に語りかける方がいいと思ったからだ。レーベルの人から自主企画をやらない?と声をかけられたのが一番直接的ではあったけど、そういう気持ちがずっとあったからやる気になれたんだと思う。

企画はもちろん、フライヤーの作成、ウェブ、動画制作、事務連絡、ブッキング、コンセプト、マーケティングも全て一人で行った。企画に関してしっかり腰を入れて企画を始めたのは企画開始の2ヶ月前ほど。クリエイティブとマーケティングの両方が混在する2ヶ月となった。もちろんこの二つの軸は全くの別軸で、一方を失ってはもう一方も失うという形で、両方を持ち合わせていなくてはいけない。そのバランス感覚がすごい重要なのは僕も知ってる。

younghood フライヤー

自分のやりたいことをやりたいようにできるはメリットだし、今まで僕はそうやってきた。結局、楽曲制作の感覚や僕の歌詞観は自分の中の深くにある感情を取り出すような作業だから、それを対外的に説明するとなると難しくて、(できなくはないが手間がかかってしまうため)僕はいつも一人で作業をすることを好む。特にクリエイティブでは。

だが、どんなものでも大きくなれば、やがて実がなり背丈も大きくなっていく。個人では支えきれないことが増えてくるかもしれない。自分の音楽が他の人のライフワークになるかもしれないこと。ライフワークがライスワークとしても捉えることができ始める時期のこと。

ありがたいことに「将来は音楽一本でやっていくつもりはありますか?」という質問をいただく機会が多い。大変に有難いのだが、この手の質問に関して僕はうまく答えることができないのことの方が多かった。それは話し下手だからとか、遠慮してるとか、そういうのじゃない。もっと難しい問題だ。この問題に関しては言語化が難しく、ずっと僕の中の奥底に大きなモヤみたいのが存在していて取り出せずにいた。僕の軸は沢山あって、それぞれが僕を自己確定しているから、音楽一本に絞ってしまうことに恐怖感があった。ライブ活動やパーティー、そして音楽界に対しての大きな野心も特にはないからだ。

僕が職業的音楽家に向いてるかは正直言ってわからない。音楽的センスがあるだとか、才能があるかどうかもわからない。ただ、僕は生活の中に音楽があって曲を作っているという事だけは事実だ。音楽で消化せねばならない気持ちがあって作り続けているのは事実だ。音楽以外に僕にはその気持ちを表現する方法がないからだ。文章でしか言い表せないものだってあるし、動画にしたいものもある。ただその感情だけは音楽以外に表現方法が思い浮かばなかったのだ。そう考えると僕は楽になれた。

岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」とPUNPEE「タイムマシーンにのって」を聴き、暗くなりつつ帰り道を歩きながら、サンドイッチを頬張る。そして遣る瀬無い情動を歌詞におこして録音するんだ。そういう日常が僕は好きになっていたし、これからもそうなんだと思う。多分、これはぜったいに。

でも僕は今もこれからも、ずっと一人で舵を取り続けることは現実的に大変難しいことなんだと思う。

村上春樹は『海辺のカフカ』で、大島というキャラクターにプラトン『饗宴』に出てくるアリストファネスを引用させ、次のように書いている

「昔の世界は男と女ではなく、男男と男女と女女によって成立していた。つまり今の2人分の素材でひとりの人間ができていたんだ。……ところが神様が刃物を使って全員を半分に割ってしまった。……人々はあるべき残りの半身をもとめて、右往左往しながら人生を送るようになった。神様のやることはだいたいにおいてよくわからないんだ。怒りっぽいし、、あまりに何というか、理想主義的な傾向があるしね。………とにかく僕が言いたいのは、人間がひとりで生きていくのはなかなか大変だということだよ 

常にデジタルの中で分断された僕は、切断と縫合を繰り返している。誰にも邪魔されず自分の好きなことをやりたいときにたまに孤独になりたくなる時があるけど、半身である僕らは常に不完全なのかもしれない。その不完全を受け止めなきゃいけない。理想主義になりすぎず、幻想を捨て、森を抜け出さなければならない。

今回のイベントでは、それを十分に感じたかな。お互いにリスペクトし合い、自己実現できる場が常にあること。このシステムの中で自分を開拓していかなくちゃならない。

もちろん舵をきるのは自分次第で、僕の心だけど、その中にはたくさん分断された僕がいる。そこには、たくさんの人の思いや、想像力や、力が詰まっている。だから組織の力はとても大きくて、何もかもが個人で完結することは決してないんだと思う。

だから僕らはちゃんと自分が無知であることを自覚しなくてはいけない。情報の洪水に呑まれないようにね。立ち止まる勇気と勇敢な想像力の引き出しを自分で知っていること。本当に大事なことは、自分のしたいことを自分で知っているということなんだよ。

okkaaaの読み方は?ぼくの活動の名前。

どうも、おっかーです。

こないだSpotifyのオフィスに行って話を伺ったんですけど、Spotifyでは僕のことを、「おかあさん」と呼んでいるらしくて、めちゃくちゃ笑いました笑
okkaaaと読むとイントネーションどこにあるかわからないよな。お母さんじゃなくて、最初にアクセント。おっかーです!!!笑 https://t.co/aQ0SDRAhDk— okkaaa (@okkaaa_1109) 2019年6月26日

twitter

とういうことが先日ちょうどありまして、この話をぼちぼちしていこうかなと思ってます。

ほら、ね。。。意外とみんな思ってたりするんですね。

実はこれ、あだ名なんです。「岡〜」の名字からとったやつ。高校ではそう呼ばれてました。

音楽をやるときに、何かになりたいとこか、どういう像になりたいというのは特になかったんです。自分の生活の中で常にあったものだから。だからハンドルネームをつけたり、新しい名前にしたりっていうのは特に考えませんでした。

いつも呼ばれてるおっかーでいいんじゃね?っていう風にね。特に、自分自身のプロフィールとかラジオ局に送る情報を考えるたびに思うんですけど、自分にぴったりのハンドルネームやジャンルや形容すべき言葉は確実にはないな、と。それでも言葉を使って伝えなくては行けないから、なんとか寡聞な語彙力を絞って伝えようとはしているんですけどね。

基本的に、呼び方はなんでもいいです。業界の人からはおっかーくんて呼ばれることが多いかな。実際にイベントとか会うときに話しかけるときはどうぞ、『おっかーくん』って読んでくださいね。


okkaaa
1999年生まれ、19歳。 音楽クリエイター、ライター/フォトグラファー。

若干19歳ながらラッパー/トラックメーカー/ライター/フォトグラファーという様々な側面を持つ今期待のマルチクリエーター。現在は情報系の大学に通う大学生。2017年にファーストシングル「Lo-Fi」を発表すると、早くもSpotifyのNewEraHipHopに選出。その後も、1st コラボEP「younghood」を発表し、2019年1月リリースの「シティーシティー」はSpotify、AppleMusic他多数の配信サービスにて多数のプレイリストに選出された。またオーディション『TOKYO BIGUP! 2019』では審査員特別賞を獲得。​

okkaaa – L o-F i (Newly remix) | 10代のトラックメイカーによる新作が4/24にリリース

2017年9月にokkaaaが発表した『Lo – Fi』のリミックスが完成。 リミキサーは18才の若きトラックメイカーNewly。2018年にChilly Sourceに加入したChillなスタイルを得意とするトラックメイカー。幼少期から演奏していたギターをはじめ、ベースやキーボードなどもこなす。今作はヒップホップとアコースティックを融合させた洒脱なサウンドで構築されており、チルアウトと形容するに相応しい1枚となった。

Create by okkaaa

現在注目を集める二人の若手アーティストによる本作は、Spotify、AppleMusic、GooglePlay、AmazonMusic、LINE MUSIC、AWAなどの各音楽ストリーミングサービスから視聴することができます。

■楽曲情報
タイトル:「L o-F i (Newly remix)」
アーティスト:okkaaa
Produced by okkaaa, Newly
Composed by okkaaa  Newly
Lyrics by okkaaa
レーベル:自主制作
配信日:2019年4月24日(木)

Newly profile

Track Maker
2018年にChilly Sourceに加入。若干18歳にしてChillなスタイルを得意とするトラックメイカー幼少期から演奏していたギターをはじめ、ベースやキーボードなどもこなすマルチプレイヤー。

okkaaa Profile

1999年生まれ、19歳。 音楽クリエイター、文筆家。

若干19歳ながらラッパー/トラックメーカー/ライター/フォトグラファーという様々な側面を持つ今期待のマルチクリエーター。現在は情報系の大学に通う大学生。2017年にファーストシングル「Lo-Fi」を発表すると、早くもSpotifyのNewEraHipHopに選出。その後も、1st コラボEP「younghood」を発表し、2019年1月リリースの「シティーシティー」はSpotify、AppleMusic他多数の配信サービスにて多数のプレイリストに選出された。またオーディション『TOKYO BIGUP! 2019』では審査員特別賞を獲得。

またアーティストの枠に留まる事なく、ブロガー・文筆家としても支持を集めるokkaaa。デジタルが普遍化した世界を紐解きつつ、音楽や映画などのエンタメ系の話題も様々な切り口で執筆を行う。
フォトグラファーとしては2018年12月に個展を開催。ミュージックビデオの構成や編集にとどまらずアートワークなども自身で手がけている。

okkaaaの通算3枚目のシングル『subscription』が2.27(水)に配信決定!!

ップホップアーティストの枠にとどまらず、文筆家としても支持を集めるokkaaa。前作『シティーシティー』は数々のプレイリストに選出され、「今期待のマルチクリエイター」と注目を集める存在へと急成長をみせる “okkaaa”の3rdシングルが完成!

okkaaa – subscription

情報解禁とともにティザームービーも公開された。 今作はアンニュイな雰囲気のトラックでありながらサブスクリプション体制になった新時代の空気感を歌いあげている。 そして今回はokkaaa自身がトラックからプロデュースまで全てセルフメイク。トラックメイカーokkaaaとしても注目の作品となった。 3月27日、各社配信サービスにて配信開始予定。

本日公開された、youtubeでのティザーはこちら。

楽曲情報

パッケージタイトルsubscription
パッケージタイトル(カナ)サブスクリプション
パッケージタイトル(英語)subscription
ジャンルヒップホップ/ラップ
アーティスト(表示)okkaaa
アーティスト(表示)(カナ)オッカー
アーティスト(表示)(英語)okkaaa
紹介文(日本語)ヒップホップアーティストの枠にとどまらず、文筆家としても支持を集めるokkaaa。前作’シティーシティー’は数々のプレイリストに選出され、今期待のマルチクリエイターとして注目を集め、急成長をみせる “okkaaa”の3rdシングルが完成! 
今作はアンニュイな雰囲気のトラックでありながらサブスクリプション体制になった新時代の空気感を歌いあげている。この時代の空気感を反映したチルアウトな一枚となっている。

音源情報:00:02:52

詳しい更新情報はokkaaa.comをご覧ください。

公式ホームページ

学生の僕が観たボヘミアンラプソティーは名作だった。

Is This Real life? とラジオから流れてくる『Bohemian rhapsody』にふと目頭があつくなるのは映画での文脈がその場で再生されるからである。70年代とゼロ年代の文脈は全く異なり、queenを聴く世代でもなく、ただラジオで耳にするだけだ。友達との話の話題にも上がってこないし、自主的に聞こうとも思わなかった。でも実際に映画館に足を運ぶと、「なんだこれは!」と思わず声を荒げてしまって、そのあとはひたすらQUEENのサントラを聞いてしまうほどだった。

Queen史を知らないから。

というのが本当のところかもしれない。クイーン史を知らないからこそ楽しめた。実際にこれを書くためQueenを調べてみるとマーキュリー以外にもソロ活動はしていたし、ファンにとっては一つ一つのストーリーとの繋がりが不明瞭にも思えたかもしれない。いい意味でこの映画は脚色され、大衆化されたものであると言えるだろう。

脚本が素晴らしいのは最後のライブエイドのシーンまでの苦悩と葛藤の軸が大きく現れていて見入ってしまうからだろう。もっとも、映画仕様にマスタリングし直された音源も素晴らしいが、僕は本作後半から顕著に現れるフレディの孤独感の肥大化の描写がとてもうまいなと思った。

ツアー先の電話では、フレディー妻であるメアリーが「I love you」と言っているのに対して、フレディは「Good Night」としか返さないシーンがある。このように、二人の「呼びかけと応答」は、次第に齟齬をきたしていく。メアリーは後に違うパートナーと結ばれていく。

またバンドメンバーとの行き違いによる崩壊も描かれており、フレディーの孤独は次第に肥大化していく。

愛されすぎた才能の裏には大きな孤独を持ち合わせていた。SNSで自己発信ができるようになった今では、人気を得れるのと同時に誹謗中傷の危険も孕んでいる。

っていう風に気づけば時代性の流れとその映画を照らし合わせてしまうぼくの悪い癖だ。でもそのぐらいこの映画は普遍性を持ち合わせていて、多くの人に愛されている。

友達はもう8回も観に行ったらしい。ぼくも観に行こうかな。次観に行けば、この映画のタイトルが「queen」ではなく、「ボヘミアンラプソディー」だったのかがわかるかもしれない。

画像引用:https://eiga.com/movie/89230/gallery/27/

ESSAY: okkaaa – city city



断と排除が進んでいく2019。

私たちが住む世界は数々のレイヤーで分けられ、その住人は多く、そこで暮らしている。

獣は本能で南に渡ることを知っているのに、私たちはどこへにも渡らず、どの方向に進むのも腰が重いと感じる。けれど、シティーはそこにあって、私たちの生き場所である。

昼と夜。獣と私。

まぁひとまず音楽を聴こう。明るい昼はビル風が心地よく、深い夜には月がはえ、獣の声も聞こえてくる。儚い夢を見て、取り留めのない美しさを語ろうよ。

分断された二つの世界をシティーで踊ろう。

okkaaa – シティーシティー

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okkaaa
1999年生まれ、19歳。 音楽クリエイター、ライター/フォトグラファー。

2017年、楽曲「Lo-Fi」を発表。SpotifyのNewEraHipHopに選出。その後も、1st EP「younghood」を発表。また自主企画イベント「younghood town」も開催。
楽曲制作を行う傍らライターやブロガーとして執筆活動も行う。デジタルが普遍化した世界を紐解きつつ、音楽や映画などのエンタメ系の話題も様々な切り口で執筆を行う。
フォトグラファーとして12月に個展を開催。ミュージックビデオの構成や編集にとどまらずアートワークなども自身で手掛ける。

ESSAY: 独白

『さみしい』と『さびしい』は同じ言葉なのに雰囲気が違く感じる。これは日本語の妙かもしれないが、時々面倒になる。自分の感情を表現する時どの言葉を使えばいいのかわからなくなって空回りしてしまう。中華料理屋でメロンソーダを飲みながらそんな話をしている。たまに圧倒的な熱量にやられてしまう瞬間ってあるよな。と僕は友達に語りかける。

村上春樹の『海辺のカフカ』の

『ことばで説明してもそこにあるものを正しく伝えることはできないから。本当の答えというのはことばにはできないものだから』

村上春樹『海辺のカフカ』

という好きな言葉を話しかけながら思い出したりする。日常は常にインプットだから、ふと感傷的になったりもする。高校生の時に聞いてたKPの東京が今聞くと全く違く聞こえて全く違う自分と出会っている気分だ。 懐かしい記憶が辛いと思うのは残酷に思えてしまう。

今日はメロンソーダを飲もうとか、中華料理屋に入ろうだとか、僕たちは無意識の間にいつも選択している。でもそのはずなのに全く違う方向に話が進む。中学高校の同期から話は聞く、あいつは今どんなことしててどんな大学にいて。

僕は音楽とかをネットに発信し続けたいから毎日が決別である。あいつ最近変わったよなという人と。昔の自分と。いつでも変わり続けてたいから環境も変わっていって自分を推し進めるしかない。 インターネットによくある言葉は自分の感情を垂れ流しているだけ。その構造自体にふと嫌気がさす瞬間もあるのだがこればかりは受け入れながら語るほかない。

そんな風に中華料理屋で僕の話を聞いてくれる友達やガールフレンドも小さく頷いてくれる。一人で過ごすのは好きだけど、誰かといるときはもっと好きだという話もしたい。宇多田ヒカルや尾崎豊のような圧倒的な孤独を歌うことができないから。

どんな時だって たった一人で
運命忘れて生きてきたのに
突然の光の中 目が覚める 真夜中に
静かに 出口に立って
暗闇に光を撃て
今時約束なんて 不安にさせるだけかな
願いを口にしたいだけさ
家族にも紹介するよ
きっとうまくいくよ

宇多田ヒカル’光’

誰からも保証されるわけでもなく、こうやって走り続けてきたのはなぜだろうか。君の曲は最高だよと、2018の夏に友達から言われた言葉を頼りにして頼りない夢を歩いてる。どんな自分になるかは自分で決めるから、もうちょっとこの頼りなさを綱渡りする。

悪い夢なのか幸せな現実なのか、掴み所ない毎日だがこうやって今日はメロンソーダを頼む。インスタグラムの中に映るキミは楽しそうだけど、いいねは押さなかった。なんだか恋をしてるみたいじゃないか。ユメの中の言葉に飽きてしまって、夢の中に潜る。

あの大好きなガールフレンドとも好きな音楽のCDや小説を持って真夜中のどこかで会おうよ。

優しい目に怖い夢。

僕に似合うのはこの曲だとか、こういう人だとかは知らない。

僕はボクのまま走る。

頼りない夢の中目覚めたらあの子はどんな顔するだろう。

これは独白。意味なんか忘れて。音楽も消して、言葉なんか忘れさせて。

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okkaaa
1999年生まれ、19歳。 音楽クリエイター、ライター/フォトグラファー。

​2017年、楽曲「Lo-Fi」を発表。SpotifyのNewEraHipHopに選出。その後も、1st EP「younghood」を発表。また自主企画イベント「younghood town」も開催。
​楽曲制作を行う傍らライターやブロガーとして執筆活動も行う。デジタルが普遍化した世界を紐解きつつ、音楽や映画などのエンタメ系の話題も様々な切り口で執筆を行う。
​フォトグラファーとして12月に個展を開催。ミュージックビデオの構成や編集にとどまらずアートワークなども自身で手掛ける。

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